-声-
闇に閉ざされた僕の世界に、君の声が聞こえたんだ
懐かしいその声で僕の名前を呼んでいる
溢れそうになる涙をこらえ
僕は再び歩き出した
君の声を頼りに
やがて見えた光の先には、笑顔で「おかえり」と
迎えてくれた君がいた
その時僕は、頬をつたう温かいものに気がついた